「だから、Mariaは俺の女なんだよ!」

彰はとうとう本性を出してしまった。すると貴志は…

「えっ!どう言う事だ?天使のような…」

「自分の女が他の男に取られそうなのに冷静でいられるか!」

「って事は会長は…」

「ああ、そうだよ!これが本当の俺だ」

それを知った貴志はビックリしていた…

「あの物静かな会長が…本当はこんな」

「こんな男で悪かったな!いいか俺の女に構うなよ」

彰は貴志に言いきったが、貴志も言いきった…

「それとこれは別だろうが!」

「嫌、一緒だ」

「違う!」

「俺達が先にMariaと出会ったんだからな」

Mariaは二人のやり取りを黙って見ていた。

【どうしてこんな事になったんだっけ?】

Mariaは考えていた、その時にMariaの携帯が鳴った…

「もしもし…うん…えっ!今はちょっと無理だよ…だって…う〜ん…じゃ〜メールでいい?じゃメール送るね」

そう言ってMariaは電話を切った。電話の相手とは光だった…

「もう、こんな時に光ってば、もう〜」

Mariaの電話が気になった彰と貴志は…

「おい、Maria?今の誰」

「誰だよ!」

二人に聞かれたMariaは悩んだ…男からって言えないからだったので、仕方なく嘘を言った。でも実は携帯の声が彰に聞こえてる事を知らなかったMariaは…

「お、お、女友達だよ(汗)」

すると彰は横目でMariaを見て言った…



「へぇ〜随分声の低いお友達で…」


嘘がバレてしまったのでMariaは少しずつ後ずさりしながら逃げようとしていた。でも、それに気が付いた貴志はMariaの後ろに行き押さえた。捉まったMariaは…


「いや〜!離して」


すると彰がMariaに…


「俺らを騙そうとしたな!Maria、お仕置きされたい?」


Mariaは震えた…