Mariaは喜んでいた。それも計画の1つだからだった…

「支度してくるね」

そう言ってMariaは屋敷から脱出を企んでいたので、バレないように貴重品を隠し持って、夜の散歩に大勢で出かけた。男10人の中の一人だけ女だから目立つから恥ずかしかった。そしてMariaは計画を実行した…

「私デパートに行きたいなぁ~」

すると男友達はワガママを聞いてくれた…

「ああ、そうしよう!」

大勢でデパートに向かった。そして着いた直後にMariaは言った…

「皆、ちょっと待っててね!」

そう言ってMariaはそこまでは誰も入れないのを知っていて化粧室に入って行った。Mariaは化粧室にいる女の人に協力をしてもらい、ウィッグと洋服を買ってきてもらった。そしてMariaは着替えて別人になって、男友達の前を通り過ぎてデパートを出た。そんな事も知らない男友達はずーっとMariaが出てくるのを待っていた…

「しかし、遅くねー」

「確かに1時間は経ってるぜ」

暫く考えて男友達は気が付いた…

「まさか!」

「さっきのって…」

慌てて男達は外と化粧室を探した。化粧室にはさっきまで着ていたMariaの服と値札があった…

「やられた!」

外を探しに行った男達も戻って来た…

「どうだった?」

「ダメだ居ない」

「そっちは?」

「Mariaの服と値札があった…」

「あの女(怒)」

男友達はMariaにかなり怒っていたが、竜二と慎だけはホッとしていた。不思議と関係をもつと今までとは違う感情に変わるからだった…


その頃Mariaは男友達が諦めて帰るのを遠くから見ていた。焦ったら計画が台無しになるから慎重だった…

【早く諦めて帰ってよ!う~ん寒い…コートも頼めばよかったかも…やっぱり10人は多いから目立つなぁ~って遠くから見て分かったけど、あの中にさっきまで私が居たんだよな(汗)】


すると、Mariaの携帯が鳴ったから慌てて出たら、その相手は彰だった…

「もしもし、今忙しいのよ」

Mariaは小声で話していた…