個室スペースは確保されてはいるが、ここはお店の中――。



いつもだったらわたしがせがんだとしても、恥ずかしがって絶対キスなんてしてこないはず。



わたしは驚いて荘司を見つめた。



「…もしまた別れるって言ったら、今度はここで襲うよ?」


「そ、荘司…っ」



荘司の顔は大まじめで、冗談を言ってるようには見えない。



「…ユキをここまで追い詰めてしまって、本当にごめん…。…昨日、森川さんに言われたことも知ってる」


…ドキンッ…心臓が波打つ。