文学乙女

絶ッ対無理!やりたくない!





あたしは呆然とした。




「主任…やっぱり帰っていいですか?」





「だ・め」





「無理です」





断ってもどうせ無理だろうと分かっていたせいか、あたしは釘を刺すように言った。





「大丈夫。越野さんなら仕事早いし、出来る出来る」




「−はい?」





あたしは目を見開いた。





「頼むな」





山之内は風のように仕分け室を去っていった。