文学乙女

宣ちゃんにつつかれ、あたしはぼんやり目を開ける。







まったりな世界に浸っているうちに、眠ってしまった。







寝ぼけているせいか、まだボーッとしている。







「起きた?」





あたしはぼんやりしながらうなずく。






「ダメだよ、寝てたら」  






「うん……」






「目、つぶってるよ」




「大丈夫。起きてるから」




あたしは、寝ぼけまなこで宣ちゃんを見ながら、離れようとする。





寝起き状態で一歩下がった矢先に、足のバランスを崩してしまった。







転げ落ちる寸前に、宣ちゃんが見事にキャッチしたおかげで、無事ケガをせずに済んだ。






ようやく目が覚めると、あたしは頭を振りながら少し息をついた。






「ー目、覚めた?」







「うん……ありがとう」






あっ…ぶな~っ………(゚o゚;






危うく転げ落ちるところだった~っ。






安堵の息を洩らすと、あたしは宣ちゃんから離れる。








「結構寝てた?」





「うん。相当」







宣ちゃんがあっさり答える。






「どれくらい?」





「大体30分くらい」





「そんなに?」





あたしは、すっとんきょうに驚く。






「冗談だよ。ほんの数分ちょい」





「もう~っ!おどかさないでよ」





あたしは、笑いながら言った。







「てっきりあたし、長く寝たと思った」






「ごめんごめん」






宣ちゃんは、謝りながら苦笑する。