文学乙女

あたしは小さく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。





落ち着いてと頭の中で唱えると、意を決して口を開いた。





「−の、宣ちゃん……」





「?」





宣ちゃんは、頬杖を付く手を離して、こっちを向く。




宣ちゃんと目が合ったものの、あたしは口が開いたまま、何も言えなかった。





けど、ほんの数秒間の沈黙を破るように、また口を開く。





「聞きたいこと、あるんだけど……」





「?うん……」





宣ちゃんは、目をぱちくりさせながらうなずいた。





あたしは言いたいことを口に出せないまま、モジモジしている。





「どうかした?」





宣ちゃんが聞いてきた。





あたしは宣ちゃんを見るなり、告白の返事をまだ口に出せない。