文学乙女

「皆さん、準備はよろしいですか?」





西嶋氏はマイクを片手に上機嫌で聞いてきた。





客人らもお酒が入ってるせいか、上機嫌で返事をする。





どうやら乾杯をするところだ。





「それでは、これからの文学館の活躍と若い二人の恋愛成就を祝して、乾杯しましょう!乾杯!」





西嶋氏の音頭で、一斉に乾杯が行われた。





あたしは何が起こっているのかわからないまま、釣られて紙コップを小さく上げた。





なんか、さっきより相当盛り上がってるような気がする……。




周りの歓声に圧倒され、呆然してるところに、三枝さんが肩をつついてきた。





「下行きますか」





と、小声で言ってきた。





あたしはすんなりとうなずく。