文学乙女

更に同じ音が、館内から何度も鳴り響いていた。





あたしと三枝さんは、びっくりして館内を見る。





西海さんをはじめ、多くの人達がクラッカーをどんどん鳴らしていた。





「皆さん、ただいまこの文学館で若いカップルが成立しました!」





西嶋氏の声で、一斉に拍手と歓声が起こった。





えっ……?何これ……!?




どういうこと!?





あたしは何がなんだかわからず、開いた口が塞がらないくらい唖然とする。





三枝さんも釣られて唖然としている。





「おめでとう宣ちゃん!」





「彼女を幸せにしろよ!」





「うまく行ったらゴールインだぞ!」





浴びせられる歓声の中、あたしと三枝さんは、西海さんに背中を押されて、西嶋氏の隣に立たされる。





そして、何故か紙コップを手渡され、別の女の人がお茶を注いできた。





「あのぉ…これ、どういうことですか?」





あたしは小声で三枝さんに聞く。





「さあ……僕にもちょっと」




三枝さんは、飲み物を配る西海さんたちを見て、首をかしげる。