文学乙女

長い沈黙の中、あたしは遂にその沈黙を破る。





「……あたしでいいんですか?」





「はい?」





「あたしなんかで…いいんですか?」





まだ声が震えていた。





本当に夢なのか現実なのか、正直わかんなかった。





さっきまでの胸の締め付けが止まり、次第に心臓をドキドキさせている。





久しぶりに会っては雰囲気がガラリと変わったせいもあり、大人びてる三枝さんがカッコよく見えた。





実際あたしより大人だけど。





「あたし……」





「?」





「全然きれいじゃないし、魅力すらなーんにもないし…地味すぎる女ですよ」





「……」





「それに…性格だってどんくさいし、ボケまくってるし。要領悪いって、いっつも怒られてばっかりいるから……」





あたしは自分のコンプレックスや欠点を、洗いざらい三枝さんに暴露する。





今のうちに言っといた方が却って、後からドン引きされずに済むと思ったからである。