文学乙女

初めて図書館で会った時は「何?この人」って思った。




率直に言えば、変な人だと思ってたし、邪魔者扱いしてた。





あたしが片想いをしてた時、わざわざ手紙を通して「告白頑張って」って応援してくれた。





失恋してヘコみまくった時も、ずっとそばにいてくれたし。





誰にも言えなかった本心を、三枝さんは洗いざらい全部聞いてくれた。





いろんなことがいっぱいいっぱいで泣いた時も、背中をさすってくれて、すごく安心した。






「十分頑張ったじゃないですか。−今はショックだけど、きっと越野さんを見ていてくれる人はいますよ」




あの時三枝さんは、そう言ってた。





ありのままのあたしを見ていてくれる人−。





今、目の前にいる人だったんだ……。





こんなどうしようもないあたしのことを、三枝さんはずっと想ってくれてたんだ。





三枝さんみたいな心のあったかい人に、あたし好かれてるんだ……。





三枝さんの切実な想いに、あたしの胸はキュンッと締め付けられた。