文学乙女

その行為に驚いて、あたしは突如立ち止まる。





三枝さんは真顔でじっとあたしを見ていた。





「もう少しだけ、ここにいてくれますか?」





三枝さんの一言に、あたしは少し困惑する。





「でも、あたし…」





「もう少しだけ……」





三枝さんは、願(がん)をかけるように言った。





「……わかりました」





あたしは仕方なく折れた。掴まれた手が離れると、渋々外を見る。





もおっ!なんでこうなるのさ(>_<)





自分の苛立ちを抑えてる分、手すりを掴む手に力が入る。





三枝さんがいなくなったら、その隙に帰ろうかと思っていた時だった。





「すいません…無理に引き止めてしまって……」





三枝さんが口を開いた。





あたしは不意に三枝さんを見る。