文学乙女

市役所前の駐車場で車を停め、静かで暗い夜道を歩く。





市民文化会館の通り道を真っ直ぐ行くと、すぐ緑道通りだ。





遠くから見えるイルミネーションが綺麗に光っていた。





文学館に着くと、靴が入ったビニール袋がたくさん玄関に並んでいる。





館内に入ると、上からにぎやかな歓声が聞こえてきた。





どうやら盛り上がっているみたいだ。





用意されたスリッパに履き替え、カバンを近くの椅子に置く。





「あの…三枝さん?」





「はい?」





「あたし、本当にここへ…」




ここへ来てもいいのかと言いかけている時、西海さんが下へ降りてきた。





「越野さん!来て下さって嬉しいですわ」





西海さんは嬉しそうに歓迎してくれた。





「あの…お招きありがとうございます」





「宣ちゃん、よく連れてきたわ。今、上で盛り上がってるから、早くいらして」