文学乙女

「秀佳、この前の告白はどうなった?」





メグが聞いてきた。





「告白…?……ああ、あれね。終わったよ」





あたしはあっさり答える。




「え?−終わったって……もしかして……フラれたの?」





「フラれたっていうか……。彼女と一緒にいるとこ見ちゃったから」





「告らないで?」





「うん」





「ええっ、本当?……切ないよ、ちょっとぉ……」





「しょうがないじゃん。彼女いるんだし……もう、どうしようもないんだからさ……」





あたしはため息混じりで言った。





切ない過去にぼんやり浸っている時、誰かがいきなりあたしの肩を掴んできた。




びっくりして相手を見ると、あたしは嫌そうに眉を潜める。





最低最悪ヤローの猪原だ。




しかも相当酔っている。