文学乙女

「−あたし、ショックから立ち直れるかな…?」





あたしはポツリと呟く。





「本気の片想いだったから、ショックは大っきかったし。本当に乗り越えられるかどうか…」





「大丈夫ですよ」





三枝さんは穏やかに言った。





「越野さんなら、その痛みを乗り越えられますよ」





「そうですか……?」





「十分頑張ったじゃないですか。−今はショックだけど、きっと越野さんを見ていてくれる人はいますよ」




あたしを見ていてくれる人……か……。





三枝さんを見るなり、あたしはコクりとうなずく。





三枝さんの励ましが伝わったのか、とても気が楽になった。