文学乙女

三枝さんにつつかれ、あたしは目を覚ます。





泣き疲れて、つい眠ってしまった。





三枝さんからパッと離れると、あたしは麦茶を飲んで、気持ちを落ち着かせる。




「落ち着きました?」





「はい…」





あたしはティッシュを一枚取って、思い切り鼻をかんだ。





「ごめんなさい。……馴れ馴れしく寄りかかった上に、眠ってしまって」





あたしは顔を赤らめながら、申し訳なさそうに頭を下げる。





「いいんですよ。泣きたい時は思いっきり泣いた方がいいから」





「一日中泣いたら、相当疲れますね」





ため息混じりで呟くあたしに、三枝さんは肩をポンポン叩く。





「すごい大泣きしたから、絶対酷い顔してる」





「しょうがないですよ。…失恋したら、誰でもショック受けるんだから」





「ですよね…」





三枝さんにありのままの本心を話したこともあり、少し心がスッとした。