文学乙女

「三枝さんに手紙をもらった時、あたしすごく勇気をもらいました。あの後、ダメもとでも告白しようと決めたんです……」





「そうですか…」





「−でも、ダメでした。……佐伯さん…あの人付き合ってる人いるから……」





「付き合ってる人…?」





「あの人を探して、図書館の雑誌コーナーのソファーに座ってる姿を見つけたんです」





三枝さんに本心を話すと同時に、あたしの声は湿った。





「勇気を振り絞って、手紙を渡そうと思ったら……」





「隣に彼女がいた。……って、ことですか?」






あたしは目に涙を溜めながら、コクリとうなずいた。