文学乙女

あたしは顔を膝に埋める。





散々泣きまくったせいで、目がショボショボして痛い。





鏡で見なくても、顔が酷すぎることは分かる。





正直言って、今はもう動きたくなかった。





「いるのは構わないけど、もう閉館になりますよ」





あたしは何も答えなかった。





何も答えないというより、話す気力がなかった。





対する三枝さんは、黙ってじっと見ている。





数分間の沈黙の後、三枝さんが口を開いた。






「−よかったら、家来ますか?」






三枝さんの一言に、あたしは顔を上げた。