文学乙女

「去年の5月に出来たばかりなんですよ」





さっきの女の人が、パンフレットを持って戻ってきた。





「私、館長を務める西海と申します」





西海さんという館長さんは、丁寧に頭を下げる。





「越野です。宜しくお願いします…」





あたしも深々と頭を下げた。





「嬉しいですわ。若い女性が来館されるなんて」





西海さんは嬉しそうに言った。