文学乙女

「まだあの絵描いてるの?」




「え?」





「例の天使の絵」





「いやぁ、もう描いてませんよ。今は好きな時に描いてるだけだから」





あたしはたじたじになって言った。





「今は小説の人物を描いてるくらいかな」





「まだ下らない絵描いてんの」





猪原が下品に笑いながら聞いてきた。





「!」





あたしはキッとして、猪原を睨んだ。