「俺は本当に伝えたかっただけ
 今日で今年も終わりだから
 最後に伝えようと思って…
 だから、年明けたら…
 明日からは普通に接して?
 俺も明日からは
 島崎の親友として
 お前の恋応援すっから」

そう言い終えた田原君は
すごく辛そうだったけど

「わかった、ありがとう」

なんてありきたり言葉を
かけることしか出来なかった。

「こっちこそ聞いてくれて
 まじサンキューなっ!
 てか俺にゴメンとか
 絶対に言うなよ?
 俺すっげー惨めだから
 じゃ、俺帰っから」

と言って自転車に乗り
私に背を向けた。