虹の賢者

ごんっ!


鈍い音がした。


どうやらまぶしいので寝返りを打とうとして、棺に頭をぶつけたらしい。


「… いっ、痛ぁ…」

その者は足でふたを蹴り飛ばして、身を起こしていた。

「… ったく、狭いんだよ!!」