虹の賢者

明日香は洞穴のことが気になって授業中何度か教師から名前を呼ばれ注意された。


ようやく授業も終わり、明日香は自転車で川まで急いだ。


記憶を頼りに川の周りを歩いた、もちろんあの洞穴を見つけるためだ。

「…ここら辺だったかな?」

そう思った瞬間、岩場の影からぽっかりと口を開けた洞穴があった。

しかし、入り口は板などで封鎖されていた。

「入れなくなってる…」