虹の賢者


「新川リュート・明日香です。」


明日香は名乗り、軽く自己紹介をしてお辞儀をした。

姿勢を戻し、教室を見回した。

幼いころよく遊んだみゆとはるが見えて笑顔を浮かべた。


「新川君はしばらくこの町を離れていたそうだが、この町で生まれている。みんな仲良くするように。」


教室中から拍手が起こり、

明日香は少し照れた。


「じゃぁ、席は小川の隣りな」