小悪魔な彼女



校門から続く
桜並木の下を、
一人で歩く。

まだ少し冷たい春の風に
吹かれて舞い散る
ひとひらの花びら。

見上げた視線の先には、
怖いくらい澄んだ青。


・・始まりの日に
相応しい空模様。


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