風花は凌の手を握り締め、真剣な眼差しで見つめた。 「一番の理由は…ね。凌くんは普段は頼りないところがあるけど、いざっていう時はハッキリしてて…励ましてくれた時に言ってくれたこと凄く嬉しかった。あの時惚れたの」 目が離せない。 古谷さんは本気なんだって伝わってきた。 「あの…僕…」 勢いで返事をしてしまった自分が情けない。 「今はまだいいよ、これから私のこと好きになってね♪」 自信満々に言い切った。 古谷さんにはかなわないや。