「凌くん、大好き♪」 風花は手を伸ばしギュッと抱き締めた。 「ちょっ…古谷さん!?」 人が居ないのは分かってるけど恥ずかしいよ。 僕の思いを知らずに古谷さんギュウギュウ抱き締めてくる。 もがきたいけどもがけない…。 「…く…苦しい…」 息が出来ません…。 ハッと我に返った風花は慌てて凌を離した。 「ゴメン、嬉しくってつい」 申し訳なさそうに俯く。 《嬉しい》の言葉に怒るにも怒れない。