「…あ、そうだ!」 凌は紙袋の中から小さな箱を出した。 シンプルな赤と白の水玉模様の包みにオレンジ色のリボンシールがはってある。 「これ、余ったモノなんだけど…良かったら貰ってくれる?」 「え!?いいの!!」 差し出された箱を受け取った。 嬉しい♪ 家庭科部で良く何かを作ってるのは知ってた。 でも、実際に食べたことなくて…感激!! 「食べていい?」 「うん。古谷さんの口に合えばいいんだけど…」 凌は少し心配そうに言った。 間違いなく美味しいよ! 凌くんの手作りなんだから!!