5時のサイレンが鳴り響く。



私は2年C組のドアの前に居た。
どうしてかって?
だって…先に凌くんが来てるんだもん。



こうなったら行くしかない、女は度胸!



深呼吸を数回繰り返し、ゆっくりとドアを開ける。
音に気付き、凌くんが顔を上げ私を見た。



視線が合うとニッコリと微笑み。
「…古谷さん?忘れ物??」



か、可愛い!!
凌くんが私に微笑んでくれた。
幸せです、死んでもいいくらいに…。