次の日…。



「しのぐ、凌!!あのクッキー評判良かったの♪だから、バレンタインのチョコ作ってね~」
僕の手を取り、満面の笑顔で言った。



「…へ?」



「あ、友達の分もよろしく」



そう…これが全ての始まり。



    ***




このとき作ったチョコが女子たちの間で評判になっちゃって…。



年々数が増えていき、中学になると家庭科部に入り調理室を貸し切り作るようになった。