ー…ガラガラガラッ…

勢いよくドアを開け、キョロキョロと辺りを見回す。



…まだ誰も来てない。



今の内に。
凌くんの席は窓際から2列目の前から三番目。



椅子を引き机の中を覗き込む。








…‥きょ、教科書ぎっしり!?






困った、困ったよ…。
これじゃ気付いてもらえないかも。



他に何処かいい場所は…?
う~ん…‥あるにはあるんだけどやっぱりね。



目に止まったのは机の横に掛けてあるカバン。



勝手に開けたらマズイよね…。
でも他に気付きそうな場所ないし。