凌はゆっくりと口を開いた。
「無理してるでしょ…。生徒会の仕事大変だって聞くし」
「…」
「古谷さんはさ…容姿のせいで損してるのかもしれないね。曲がったことが嫌いで思ったことはハッキリ言うけどちゃんと周りも見てて、解らない事は調べたり聞いたりしてるだろ?影で努力してるのにその容姿のせいで出来て当たり前のように思われてる」
…え?
どうして知ってるの??
私は驚きを隠せない。
「見てる人は見てるし、ちゃんと知ってるよ」
私が見ているのに気付くと凌くんは優しく微笑んだ。
「…少なくても生徒会のメンバーはちゃんと知ってると思うよ。一人で抱え込まないで《辛い》なら《辛い》って言ってみたら?皆分かってくれるよ、きっと」
凌くんの言葉に救われたんだ。
涙が次から次へと溢れ出し、止まるまでずっと側にいてくれた。
***
あの時心を奪われちゃったの♪
離れた所から見守っていたけど…やっぱり無理。
悪の根元片岡祐輔。
他もろもろの魔の手から可愛い凌くんを守をまもらなきゃ!!
