あれは生徒会長になりたての頃…。



前生徒会長からの引き継ぎや見えないプレッシャーで押し潰されていた。




    ***




生徒会での仕事を終え、気付けば5時半。
部活も終わり校舎には誰も居ない。



トボトボっと体育館裏の自転車置き場へ歩き出した。



「こたにさ~ん!古谷さん、ちょっと待って!!」



呼ばれた方を振り向くとクラスメートの望月凌くんが息を切らせながら走って来た。



「ごめんね、急に呼び止めて…‥」



凌くんは私の顔を見るなり固まった。



何を思ったのか私の手を引き近くのベンチに座らせ、凌くんも横に座る。