「玉木さんて
本当に綺麗だよねー」
「その上頭もいいし…」

回りから聞こえる私はいつも彼女たちの憧れの的。


それに応えるかのようにニコリと清楚な笑みを振る舞う。


玉木 麗々 タマキウララ


私だって新田に
負けない知能を持ち
美貌を持ち、至高の評判を持っている



ただひとつ…
新田と違うところは…


当たり前だっつーの!
あんたたちとは
全てにおいて
出来が違うのよ!


…この性格



世間一般で言うと
猫かぶりってやつ。


「玉木さん!
この間のテストすごかったですね!」


しばらくして一人の
下級生が近づいてきた


私はとびきり優しい表情を見せる"1年ごときが近づくんじゃないわよ!"

中身はそう思っていても。