ー数分後、とりあえず校舎に着くまでの道のりをフラフラ散歩することにしたのだが…
 
周りは木ばかりで、道という道もない景色に変わっていた。
 
ようは迷ったのだ。
 
 
「なぁー、どんだけ広いんだよこの学園。
っていうかここはどこなんだー?!」
 
アレスが喚いてるのに対して、ダリスはしれっとした態度でかえす。
 
 
「さぁ…森みたいだね。」
 
 
「森って…なんで校内に森があるんだよっ!
あ~、どうするよ?ダリス。」 
 
少しイライラしてきたアレスは、もう嫌だーと言いながら座りこんでしまった。
 
「うん…ちょっと待って…。」 
 
ダリスはバックの中に手を突っ込んで、ゴソゴソと何かを探している。