花びらあげようか【短編】

「そっか!わかった。助けてくれてありがとう。嬉しかった」

そう言って、マリちゃんは廊下の向こうに走って行った。


不思議な子だな、とは思ったけどまだ子供だった私はそれ以上何も考えなかった。ただ、この日から不思議な出来事がたくさんおこり始めた。