花びらあげようか【短編】

小さな家まで走った。家の前立つと縦や横や斜め、屋根にまでたくさん玄関があった。私は可笑しくて笑った。


「きっと、入口は1つだよ?探そ。」


「まるも探したい、きっと中はまだ誰も入った事のない世界だね」



2人でたくさんの扉を開けた。1つ開けると中にはもう1つ扉…開けるとまた扉…どの扉も、前に私が公園でまるちゃんに冗談で話した夢の話しの通りに、何重にもなって簡単には私達を中に入れてはくれなかった。



そして、とうとう最後の扉の前に立つ。