花びらあげようか【短編】


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小説を開きながらも全く読む気のない私。


空を見上げると小さな鳥がピチピチ飛んで行く…


私は手をギュッと握り絞めた。その手の中には、あの日、まだ小学2年生だった私がおばあちゃんから貰った、小さな巾着袋が握られている。でも、中身は空っぽ…。


お父さんが目覚めた次の朝、いつものように巾着袋を開けたら、あの赤い花びらが入ってなかったんだ…でも、なぜか私は気にならなかった。「落としちゃった!」とかも思わずに、なぜか初めから空だったって思う程あっさり花びらの行方を諦めた。それは、私の中でごくごく自然な事のような気がしたんだ。



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