花びらあげようか【短編】

お父さんは左手で私の頭を撫でて、右手でお母さんの手を握った。お母さんは嬉しそうに笑った。「もう…全部大丈夫」って夢の中のまるちゃんの言葉を思い出した。


(まるちゃん…もう大丈夫だよ…)


心の中で自然にまるちゃんに話しかけていた。





何の障害も出ずに、先生が驚くほどの回復を見せたお父さんは、じきに退院し家に帰って来た。