おばあちゃんはいつもご飯の支度をしてるのに今日は出掛ける支度をしていた。
「美奈ちゃん、お父さんの病院に行くよ」
「あっ…うん」
おばあちゃんに連れられてお父さんのお見舞いに行った。
酸素マスクを付けたお父さんを見た私は、怖くておばあちゃんにしがみついて、ベットのそばまで行けなかったっけ。お母さんに「おいで」って言われてようやくお父さんの隣に立った。
「お父さん…痛いの?」
「痛くないよ、今は寝てるだけ」
おばあちゃんがお母さんを手招きで呼んだ。子供ながらに気付いても気付かないふりをした。おばあちゃんとお母さんは病室の前の廊下で何かをヒソヒソ話してた。
「あんたがいけないんだよ。男なんかにうつつを抜かしたりしたから、政男さんが事故に遭ったの!政男さんの気持ちを思うと…美奈ちゃんだって毎日どれだけ寂しい思いをしてたか!政男さんが荒れちゃうのも分かるよ…」
おばあちゃんの啜り泣く声が聞こえる。
「わかってる、私が悪いのは…だから今こうやって…」
「遅いでしょ!!もう…政男さんは…」
「………ごめんなさい。
でも、彼とはきちんと向き合ってやり直したかったの。許してもらえるとは思わないけど、美奈子の為に1からやり直したかったの。」
寝たきりのお父さんの顔を見て私は涙が溢れた。
「美奈ちゃん、お父さんの病院に行くよ」
「あっ…うん」
おばあちゃんに連れられてお父さんのお見舞いに行った。
酸素マスクを付けたお父さんを見た私は、怖くておばあちゃんにしがみついて、ベットのそばまで行けなかったっけ。お母さんに「おいで」って言われてようやくお父さんの隣に立った。
「お父さん…痛いの?」
「痛くないよ、今は寝てるだけ」
おばあちゃんがお母さんを手招きで呼んだ。子供ながらに気付いても気付かないふりをした。おばあちゃんとお母さんは病室の前の廊下で何かをヒソヒソ話してた。
「あんたがいけないんだよ。男なんかにうつつを抜かしたりしたから、政男さんが事故に遭ったの!政男さんの気持ちを思うと…美奈ちゃんだって毎日どれだけ寂しい思いをしてたか!政男さんが荒れちゃうのも分かるよ…」
おばあちゃんの啜り泣く声が聞こえる。
「わかってる、私が悪いのは…だから今こうやって…」
「遅いでしょ!!もう…政男さんは…」
「………ごめんなさい。
でも、彼とはきちんと向き合ってやり直したかったの。許してもらえるとは思わないけど、美奈子の為に1からやり直したかったの。」
寝たきりのお父さんの顔を見て私は涙が溢れた。


