「え、ホントに?!」
目の前でハルが馬鹿みたいに喜んでくれるのは、本当に嬉しい。
やったね、良かったね、なんて言いながら抱き締められて髪をぐちゃぐちゃと混ぜられる。
そしてぐちゃぐちゃになった髪を手放して、じっと私の頭を見つめてくる。
「いいなあ、アイコの髪は、長いのにそんなに真っ直ぐで」
羨ましげに見つめてくる呑気なハルに、どうしようもないこの気持ちをぶつけることもできず、ただ苛立つだけ。
「でもやっぱさあ、」
ハルがぱっと笑顔を取り戻す。
「アイコが生徒副会長なんて。やっぱりぴったりだよね!!」
天然娘はのんびりと、核心にだめ押しをした。
・・・耐えられない。
耐えられない!
あの男の補佐なんて!!!