サクが、風呂に入った後、     俺は、ある人に電話をした。               その人は、数コール目ででた。                『もしもし。』                       電話口から、賑やかなクリスマスソングが聞こえた。                     『松本さん?  宇佐美です。』               『宇佐美さん、心配しましたよ。今日は、来られないんですか?』               『楽しみにしてたのですが、   会議が長引いて、残念です。』               『三瀬さんとは、             会われましたか?』               『今、一緒にいます。』                   『宇佐美さんの気持ちが、    三瀬さんに届いたのですね。』               『松本さんのおかげです。   有り難うございました  (__)』               『私は、何もしていませんよ。』               『あの日、松本さんが背中を押してくれたおかげです。        有り難うございました。』