俺は、走っていた。           サクとの約束は6時。               今は、もうすぐ8時になろうとしていた。                          急な会議で、約束の時間を大幅にオーバーしてしまったのだ。                 サクは、             待っててくれてるだろうか?               そもそも、              来てくれたのだろうか?               りす公園に着いて、             俺が見たものは…               誰もいない、              真っ暗な公園だった。               やっぱり、ダメだったか…    と、肩を落としかけたその時。                   ギーコギーコ                    俺は、音のする方へ              歩いて行った。               そこにいたのは…