雪ウサを追い返したあの日から、               雪ウサから電話や、メールが     頻繁に届くようになった。               私は、その全てを無視していた。               “喫茶 向日葵”のクリスマスパーティが数日後になったある日、    愛里から電話があった。               『もしもし、サク?』                    『うん…愛里、どうかした?』                『サクが、雪ウサの電話にでないから、  泣き付かれたのよ。』               『そうなんだ…            迷惑かけてごめんね。』               『まっ、           私には関係ないからいいけど?』               『関係…あるよ…』                     『えっ?何か言った?     よく聞こえなかったんだけど…』               『なんでもないよ…』                    『そう?           じゃ、雪ウサからの伝言を           伝えるわよ。』