♪カランコロン♪                   あの日から数日後、俺は再び、  “喫茶 向日葵”に来ていた。               あの日以来、           サクとは連絡をとってない。               勢いで、行ったものの、冷静になってみると、          自分の行動がわからなかった。               愛里に言われたとはいえ、       俺はサクを追い掛けた。               サクが、他の男といるのを見て       胸がモヤモヤした。               これってやっぱり…             焼きもちなのか?               俺…サクが、好きなの?                   自分の事なのに、       自分の気持ちがわからなかった。               もんもんとしていた数日で、ふと思い出したのが、ここだった。                店に入ると、         賑やかなテーブル席の中に…        意外な人物がいた。               あの男が、女子校生に囲まれていた。