「そろそろ向こうも終わりそうだな。」


グラウンドの生徒たちの方を見ると、火も弱くなっていて、ちらほら帰り出しているようだ。



「俺たちも帰ろうか。」


颯太が先に立ち上がり、私に手を差し出す。


私は、しっかりとその手を握って立ち上がった。