「俺、一年の時の体育祭の時に、バスケやろうと思っていたんだけど…

手を捻挫してて、サッカーをやることにしたんだよ。」

私は黙って颯太の話を聞いていた。


「でもさ、俺がミスしたせいで、うちのクラスは初戦敗退したんだ。」


そういえば…そんなことがあったような…


なんとなく思い出していた。


「そのとき、プレイしたメンバーは慰めてくれたけど、俺は悔しくてさ…

しばらく今いるこの場所で、寝転んで空を見ていたんだ。」


颯太が空を懐かしそうに見上げた。