土手も雨で濡れていたけど、私たちは構わずに座った。


「…それで話って…?」


「えっとね…」


どんどん心臓の音が大きくなっていた。


落ちつけ!そう言い聞かせた。


「昨日はごめん…、あんな無神経なこと言って…。」

「あー、そのことなら気にするなよ。付き合うフリだって今日までってことだったんだし、本当のこと言ってただけだろ?」


颯太は優しく言ってくれた。


「まず最初に謝りたかったんだ。本当はあんな風に思っていなかったの。思っていたこととは違っていて…」


私は、上手くまとまらないまま話していた。