「おっ!雨やんでるじゃん。」


クラスの中の誰かが言った。


まだ空は曇っているが、雨は、とりあえず降っていない。


後夜祭が始まる時間になり、生徒たちはぞろぞろと教室から出て、グラウンドに向かう。


英佳に背中を押され、私は颯太のところに駆け寄った。