開会式も盛大に終わり、一般公開の時間がやってきた。

「どこから見てまわる?」
颯太が聞いてきた。


私は文化祭のパンフレットを広げながら、
「どこからでもいいよ。」少し投げやりっぽく言った。


すると颯太が私の見ているパンフレットを覗きこみ、

「とりあえず、行こっか!」


そう言ってにっこりと笑いかけ、私を連れ出した。