「行こうか。」


颯太が手をさしのべた。


(あれ…?)

心なしか颯太が悲しげな顔をしている気がした。


さっきまでは、いつもと変わらず明るかった…


そう思っていたけれど、


もしかしたら、私と同じで明日で終わるこの恋に何かを感じているのかな…。


颯太はどう思っているんだろう…

考えても分からなかった。